いつも大変お世話になります。ミリオネットの田中潮です。
これから、店舗業における顧客台帳を活用した集客方法について紹介させていただきますので、お付き合いいただけますと幸いです。
顧客台帳とは?
私は、店舗業における顧客管理の必要性について永年研究してきました。
顧客管理については統一した手法があるわけではありませんが、私は「顧客台帳」データを使った戦略的経営手法と定義しています。
それでは「顧客台帳」とは何か?
それには、まず「顧客台帳」と「顧客リスト」との違いを説明しなければなりません。
「顧客リスト」とは、お客様の氏名や生年月日、性別といったプロフィール情報です。
「顧客台帳」とは、これに来店情報が紐づいたもの、つまり「誰が」「いつ・何回」「いくら」ご利用されたか、という情報が把握できるものを指します。
- 顧客リスト:お客様の氏名や生年月日、性別といったプロフィール情報
- 顧客台帳:顧客リストに来店情報が紐づいたもの
顧客台帳の活用
お店にとって、お客様とお店との親密な関係を築き上げ、お得意様を増やすというのは店舗経営の根幹です。
「顧客台帳経営」とは、お店とお客様との深い絆を構築するためのPDCAサイクルを実践することです。
例えば、離反したお客様がいた場合は、それがどんな人で、その原因が何なのかを把握し対策を講じたり、離反したお客様を呼び戻すための施策を実践し、それらの施策の結果がどうであったのかを調べる必要があります。
そしてそのPDCAを実践するために必要なのが顧客台帳データです。
まずはこれがないと「お客様とお店との絆」を科学的に把握することができませんし、絆を深める為の企画を実践した後、結果の確認ができません。
「顧客リスト」は、氏名や性別など基本的に変わらない顧客情報。
「来店情報」は、来店日や利用金額など日々積み重なっていく顧客情報。
これらが繋がることで、リピート率や離反率などを分析するために必要な「顧客台帳データ」が取得できます。
これは会員制などを導入することで蓄積されるデータで、入手することは比較的簡単です。
しかし、この貴重なデータを活用できている店舗が非常に少ないのが実情です。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。