いつも大変お世話になります。
ミリオネットの田中潮です。
先日は、アーティストによる「コト」の売り場づくりを行っているトレーダージョーズを紹介しました。

今回は、チャックスプロデュース&ストリートマーケットというお店を紹介します。

こちらのお店は完全独立店(個店)です。
コンセプトは「ハイパーローカル」「ナチュラル&ヘルシー」。
もはやハイパーローカルは、ポートランドの革新的スーパーではすっかり定番となっています。
立地としては、周りに病院関係者や公務員を引退した方が多く住んでいるエリアで、非常に品質に厳しい方々が住んでいるのだそうです。
したがってターゲット顧客は、これまた近隣のLOHAS消費者。
そして特徴は、何と言っても圧倒的なボリュームで展開される青果売り場!

しかも、個店なのでやることが大胆!他のチェーン店とは違う、個性溢れたお店づくりを行っています。
彼らは言うのです。
「他のオーガニックスーパーを“人工的に作られたナチュラル売場”としたら、このChuck’sは“自然に作られた本物のナチュラル売場”だ!」と。
本物のトラックを店内に置いて青果を展示したり、ソリューションコーナーが幌馬車になっていたり・・・。

とにかく「ナチュラル&ヘルシー」を“オーガニック”という商品的側面だけでなく、売り場全体で表現しています。
というのも、グロサリー(一般食料雑貨)は、大手チェーン店にスケールメリットで勝てないので、青果に特化したお店づくりを行っているんです。
なんと、このお店では青果の売上構成比が40%とのこと!(一般的なスーパーでは16%前後でしょうか。)
このお店も、「誰に」「どんな価値」提供するお店であるかというコンセプト(独自性)が明確ですね。
皆様の店舗の「提供する価値」とは何でしょうか?
それは大手チェーン店には無い「個性」でしょうか?
一度見直してみてください。
次回は、アメリカの生協であるPCC ナチュラルマーケットというお店を紹介します。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。