いつも大変お世話になります。
ミリオネットの田中潮です。
顧客台帳を活用したランク分けの手法について紹介します
顧客台帳とは「顧客情報」だけでなく「来店情報」とが紐づいたものです。
これにより「誰が・いつ・いくら」使ったかが判るようになります。
では、この情報を使ってお客様をどのようにランク分けすれば良いのでしょうか?代表的な手法は、デシル売上分析とRFM分析によるランク設定です。
今回は、最もシンプルなデシル売上分析によるランク設定を紹介します。
これは累積利用金額(いくら使ったか)を基にランク分けする手法で、エクセルでもできる簡単な手法です。
顧客台帳ですから、誰が・いつ・いくら使ったかが集計されています。 具体的な台帳イメージは下記のようになります。
最終来店日のデータは稼働客か離反客かを判断する上で最重要のデータになりますので、累積利用金額と最終来店日の2つを準備してください。
データのイメージとしては・・・
- Aさん:50,000円|2016年1月1日
- Bさん:1,000,000円|2016年2月2日
- Cさん:300,000円|2016年3月3日
このように、顧客毎の累積利用金額と最終来店日がまとめられたデータで良いです。
顧客台帳が準備できたら、次に、累積利用金額の高い顧客から低い顧客まで順番に並べ替えます。
エクセルで言えばソート機能ですね。
- Bさん:1,000,000円|2016年2月2日
- Cさん:300,000円|2016年3月3日
- Aさん:50,000円|2016年1月1日
このような感じ。
ここまでできたら、あとは簡単です。
ちなみに「デシル」とは10等分という意味があります。
1デシリットルは1リットルの1/10ですね。
で、何を10等分するかと言いますと、顧客を10等分するのです。
具体的には例えば1,000人の顧客リストがあれば、100人ずつで10個のグループを作ってください。
端数が出る場合は、累積利用金額が最も低い方のグループを多めにして調整していくと良いと思います。
次に、顧客リスト全体と、10等分された各グループ、それぞれの累積利用金額の合計を算出してください。
あとは、全体の累積利用金額に対する、各グループの売上構成比率を算出すれば完成です。
図のような表が完成します。
どうですか?分析手法としてはシンプルですね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。